簡易硫化比較実験
●方法
銀材料は、硫黄によって硫化し変色します。
封止材などの硫黄ガス透過性の比較実験を行う方法を紹介します。
広口瓶に硫黄粉末を入れ、ヒータ台の上にのせ140程度まで加熱する。(下図1)
広口ビン温度(≒80℃)
パイロットフレームの変色度合を見ながら、硫黄ガスの状態を観察。
パイロットフレームが(下記2)の様変色した段階で、テスト対象物を取出し
硫化状態を比較する。


●原理、原則
硫化銀の色
森山知己氏のHPより
硫化銀の多彩な変化
http://plus.harenet.ne.jp/~tomoki/newcon/news/2011/112301/index.html
銀、硫黄の反応
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』より
銀を放置すると黒変するのは、空気中の硫化水素と反応し、硫化銀(I)が生じるからである。
H2S+ 2Ag -> Ag2S\ + H2
また、硫黄の蒸気に銀を接触させると硫化銀(I)が生じる。
Ag+ S -> Ag2S
●規格
日本工業規格 環境試験方法−電気・電子
JIS C0092-1993 (IEC68-2-43 : 1976)
電気・電子?接点及び接続部の硫化水素試験方法
Basic environmental testing
https://kikakurui.com/c6/C60068-2-43
●試験機関
日鉄テクノロジー株式会社
https://www.nstec.nipponsteel.com/technology/corrosion/corrosion12/corrosion1203/
OKIエンジニアリング
https://www.oeg.co.jp/Rel/Gascorrosion.html
JFEテクノリサーチ株式会社